このあと、また恐怖の谷底を、今度は左目でにらみながら、もとのタルマ-サンラモン分岐まで引き返し、左に折れて、サンラモンに向かった。この道は幹線。それでも落石はあるようで、時々道の真ん中に石が落ちている。途中、工事が終了したばかりの真新しい橋を渡る。ここにあった橋は、雨季の豪雨で流されたらしい。
タルマから直線距離にして10キロほどだが、もったいないほどの勢いで高度を下げていく。タルマは標高3070m。サンラモンは標高800m。2000m以上下りることになる。周囲の木々は緑の色をどんどん濃くしていき、ジャングルっぽくなってくる。道の片側には果物を売る店が並びはじめた。