ワサワシの集落までの道は、右手は切り立った崖、反対側は山の急斜面となっていた。道幅は狭く、道の真ん中に、こぶし大の石が落ちていたりする。こんな道で落石があったら、一体どうするんだろう?と不安になった。しかも、時々、カーブのある地点に、小さなチャペルが建っている。これは事故のあとだ。その中の1ヶ所、通過するたびに鳥肌のたった場所は、サンラモンからの帰りに見ると、その下にもう1本、山道が通っているのがわかった。その山道は、なんと土砂に埋もれて、今は通行不可となっている。そして、土砂崩れの始まりは、今通っているこの道の、ちょうど少し上からのようだった。
写真に写っているのが、右手の谷。向こうに見える道はサンラモンへ通じている。ワサワシへの道はもっと狭い。