行きはクスコのサンペドロ駅から乗ったが、帰りは、クスコより一つ手前のポロイ駅で降り、ミニバスで、ホテルに連れて帰ってもらった。これはサンペドロ駅-ポロイ駅間が、スイッチバック方式をとっていて、電車だと1時間かかるためである。
ペルー最後の夕食は、2日前と同じく、赤唐辛子の絵がかかったレストランに入った。2階に上がり、オーダーし、おしゃべりをしていると、そこに7人くらいの若い男女が英語で話しながら入ってくる。ペルーで買ったと思われるセーターを着ている子が多い。中にはマントを着ている子もいる。いいなー、若いって。イギリスでは大学に入る前に、1年、あちこちを旅行して過ごす子たちがたくさんいるが、それなのかしら? それとも大学に入って、新しい仲間と旅をして回っているのかしら…。
そう思いながらも、わたしたちは最後の食事を楽しみ、おしゃべりを楽しんでいた。
『今回の旅行では誰にも会わなかったね』
ほんとに不思議に思うのだが、たまたま泊まった同じ民宿で、目と鼻の先に住んでいる人に初めて出会ったり、知り合いに遠いメキシコで出会ったり、ということが何度かあると、こういう発言にもなるのだ。
7人の若者グループの中の、マントの子が、セーリングの話を始めた。ん? は? へ? あの横顔は???? まさか?
でも聞きに行った。「あのー、あなた、Sevenoaks Schoolだった?」 「はい」 「え? ピーター?」 「そうです」・・・
こんな偶然があるんだろうか。誰にも会わなかったねと話したとたんに、高校で、息子といっしょにヨットのレースに出たことがある1年後輩に出会うなんて。しかも、ここはペルーのクスコ。数多くのレストランの中から、たまたま同じ日、同じ時間に、同じレストランに入り、たまたま同じように2階に上がってきて、たまたまヨットの話をし始めたからこそ、こちらも気がついたのだから。
だから人生おもしろい。
これまた、奇遇ですね!驚きです。「奇遇」という一言で言うのが惜しいくらいの「超・奇遇」ですよ(笑)。飛び切りのいい思い出ができましたね
おもしろいエピソードの一つです。その後、セーリングの先生に会った折に話しておきました。先生もびっくりしていました。悪いことはできません、はい。