再び、3N号線を、今度は南下、ラオロヤ(La Oroya, 3750m)経由でリマに戻る。
Cathuamayoから、再び、海抜3-4000mの中にある平原を通っていく。ところで、こういう場所もやはり高原と呼ばれるのだろうか。わたしたちのよく知っている、長野県に多く存在する高原のイメージとは全く異なる。荒原である。
広い広いフニン湖を遠くに眺めていると、はるかかなたに列車が走っているのが見えた。これが、あの世界一高い場所を通過するという鉄道の、ラオロヤから北に分かれた線だ。地図を見ると、終着駅はCathuamayoからもう少し北にあるGoyllarisquizgaというところのようだ。地図で見る限り、回りには特に何もないようだが、鉱山でもあるのだろうか。
もともと、この鉄道は、アンデスの亜鉛、銅、それに農作物の輸送のためにできたものだ。1日に1回か2回運行されているらしい。
リマからラオロヤ、そしてそこからワンカヨ(Huancayo, 3271m)へと南東に向かう線は、乾季(4月~10月)に限り、乗客サービスを再開したらしい。これはテロが頻発していた1992年に一旦中止されていたサービスである。それでも、月に1度のサービスとのこと。乗りたい人は早めの予約が必要だ。それと、忍耐と。
このアンデスの中を行く鉄道は、駅が26、橋が61、トンネルが67あり、全長346キロ、リマからワンカヨまで、12時間かかるのだそうだ。
橋、トンネルが随分あるんですね。いかにもアンデスの高原を走っていることががよくわかります。12時間かかっても一度は乗ってみたくなります。
全く同感です。ロンドンー成田間が、直行便でちょうど12時間前後です。マドリッドーリマ間も、それよりもやや短い程度です。そして、クスコーマチュピチュ間が、電車で3時間半くらいでしたか。往きは周りの景色に見とれ、ツアー客の人たちには、ガイドの説明がところどころでありましたが、帰りはそういうのがもう必要ではないですよね。代わりに何があったと思いますか。
なんと、鉄道会社(オリエンタル・エクスプレス)主催のファッション・ショーです(笑)。軽食やお茶を出してくれた人たちが、今度はモデルに早変わり。照れくさそうな顔をして、車両の中を歩いてくれました。扱っていたのは、もちろん、最高級のアルパカ製品ばかりでしたが・・・。
この12時間の列車の中でも、何かそんな催しがあるのでしょうかね?
ファッションショーとは奇抜なアイデアですね。これなら時間潰しにはもってこいでしょうね。日本では最近長時間列車は夜行列車くらいで、あとはどんどん廃止されているみたいです。この間も北海道の路線で日本一長時間の鈍行列車が廃止になるという記事が載っていましたよ。