ペルーへの旅・14日目 No.13

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マチュピチュのランについて、下調べに使ったのは、オークリー博士からお借りした本だったので、マチュピチュ遺跡の入り口前に出ていたお土産やさんで、こういう本を買った。48ページしかない薄い本だが、全頁カラー写真。表表紙はマチュピチュの遺跡。裏表紙はソブラリアの写真で、48ページ中半分を遺跡の写真が占め、残りの半分がランの写真だ。

この本によると、マチュピチュ保護区は、面積が3万6000ヘクタールあるそうだ。高地ジャングルの中に位置し、保護区内には標高6271mのサルカンタイ(Salcantay)岳、標高2000mの砂漠地帯、標高2400mのマチュピチュ遺跡を取り囲む標高1700mの森林地帯を含む。このバラエティーに富む地理上の特色のために、ここに生息するフローラとファウナの数は非常に多いと言う。

ハチドリを含む300種以上の鳥類、アンデスグマ、アンデスシカ、ピューマ、チンチラ、リス、ウサギに似ているヤマビスカーチャ、コンドル。フローラに目を向ければ、300種以上の樹木と、200種以上のラン科の植物があるそうである。

遺跡観光と、自然観察。興味の尽きない地域である。

 

ペルーへの旅・14日目 No.12

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これは是非見たいと思っていたMasdevallia veitchiana. アンデス原産のランの中で、このランは、まさにここ、マチュピチュ原産のラン。花は大きいもので20センチにも達する。

今年3月にロンドンであったRHSラン展で、実物を初めて見たのだが、そのときに、この花にはとっても悲しい、インカ時代からの言い伝えがあるのだと教えてもらった。

インカのプリンセスが兵士に恋をしたが、身分違いだからと、結婚を禁じられた。悲しみのあまり死んでしまったプリンセスの涙が、このマスデバリアに姿を変えたのだという。