Category Archives: ペルーへの旅・2日目

2006年8月23日

ペルーへの旅・2日目 No.2

dscn1320-1.JPG

国道20号線をタルマに向かって北東に走る。両側には、山がどんどん迫ってくる。その山も、日本で見たような高さではない。限りなく高い。地図を見ると、4000メートル、5000メートル級の山だ。そんな中を時々鉄道線路が交差する。といっても電車は見ない。

「4818メートル地点では、車を止めてね! 空気の薄さを体験してみたいから」と事前に念を押しておいたTiclio着。早速車からおりてみる。うっ、薄い!と、確かにわかる。からだが頼りない。写真を撮ろうにも、車に寄りかかって、シャッターを押すのが精一杯。逃げるように車の中に逆戻り。精神的な影響もあってか、それまでは平然としていたのに、なんだか気分が悪くなってきた。

ところで時々道路と交差していた線路は、リマからラ・オロヤ(La Oroya 3750m)まで行き、そこからワンカヨ(Huancayo 3271m)まで南東に向かって走る線と、ラ・オロヤから北上する線とに分かれる。Ticlio 4818mという世界でもっとも標高の高い地点を走る鉄道だと言われている。1800年代終わりに、なんと40年かけて敷設され、アンデスの亜鉛や銅、周辺の農作物を運ぶのが目的で、1日に1本くらい運行されるらしい。

 

ペルーへの旅・2日目 No.1

dscn1313.JPG リマは標高が低いが、今日の目的地は標高3070メートルのタルマ。車で4時間だそうだ。しかも、そこに行くまでには、標高4818メートルの地点を通過しなければならない。マノロのお母さん、ユーメリアが、だから朝食は採らないほうがいいと。前日も夕食を採らずに寝たというのに、ここでまた朝食抜き? そんな!

そう思いながら、午前8時にマノロ宅を出発、途中、PeruFloraのナーサリーによったりしながら、目的地タルマへと向かう。リマは海沿いの町だが、そのリマのすぐそばまで山が迫っている。それもイギリスにあるような丘のような山ではなく、本格的な山だ。だがその山は、子供が、砂利交じりの土を入れたバケツをひっくり返したような、そんな山なのだ。そこに大きなサボテンが生えているが、それも土ぼこりをかぶって、すっかり砂色をしている。

写真はこのあと10日間、ずっと案内役をしてくれたサウル。