9月27日(木)
今回のアメリカ旅行の目的は、ハント・インスティチュートの内覧レセプションに参加すること。レセプションは本日午後6時から8時までだったので、ほぼ丸一日のフリータイムがあった。そこで、ホテルからも歩いていける距離にある植物園に行ってきた。Phipps Consevatory and Botanical Gardensという。
完璧なまでに手入れされた温室が多かったが、一番興味深かったのは、シダの温室。ペルーの、ある種のシダを探していたからだ。残念ながら、探していたシダを見つけることはできなかったが、アジアンタムのお化け(Adiantum peruvianum。1枚の葉だけで5センチほどもある! 種名から察するに、これもペルー産のようだ)もあったし、台湾、フィリピン原産の変わったシダ(Aglaomorpha meyeniana)もあった。
温室内で出来たバナナの試食コーナーにいたおばさん。笑顔がいい。
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ピッツバーグ市内には、カーネギーメロン大学、ピッツバーグ大学をはじめとして、いくつかの大学があるが、こういう大学が集まっているオークランド地区をゆっくり歩き、地理を少し頭に入れてからホテルに戻った。
ホテルには、アメリカ植物画家協会(American Society of Botanical Artists)の人たちも来ていて、今日から土曜日まで数多くのイベントがある。中には日本の方もいらっしゃったし、ロンドンで会ったことがある人たちもいた。その人たちといっしょに、ミニバスでハント・インスティチュートへと向かう。カーネギーメロン大学のキャンパス内にある建物で、1階は図書館になっている。勉強している学生たちを横目で見ながら、5階へ。
会場は思っていたほど大きくはなかったが、盛況で、なかなか思うように絵を見られないほどだった。知っている絵も数多くあった。ロンドンのRHS(英国王立園芸協会)主催のショーに出品された作品群だ。ということは、描いた人をも知っているわけで、初めての国に行った割には、知り合いが多く、感激の対面が繰り返され、おもしろい内覧会ではあった。