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ペルーに隕石落下(9月15日)

写真
 
地図
 

ペルー南部のプノ州に、隕石が落下して出来たと思われるクレーターが出現したという。大きさは直径約20メートル、深さ約5メートルという大きなもの。写真を見るとおわかりになるだろうが、底には泥水(のようなもの)がたまっている。

幸い、人家がある場所ではなく、荒野の中だったそうだが、火の玉のようなものが落下するのを目撃した周辺住民もいて、このクレーターを見に行った人々約200人が、頭痛や吐き気を訴えているという。

地質鉱山冶金研究所(Instituto Geolo’gico Minero y Metalu’rgico) では、これが隕石落下によるものと確認したそうだ。また、ペルー核エネルギー研究所(Peruvian Nuclear Energy Institute.ペルーにそんなものがあるのね?)の研究者は、ここから放射線は検出されなかったとし、頭痛、吐き気などの体調不良は、衝突時の高熱で溶け出した硫黄や砒素が原因ではないかと見ているそうだ。

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で、上記のニュースですが、詳しいことは朝日新聞のサイト(→ここ)や、AAP BB NEWS(→ここ)をご覧ください。朝日は一番信頼性が高いかなと思い、またもう一つのサイトはもうちょっと詳細に出ているかなと選んだのですが、描写、訳に少しずつ差が見られました。どちらかに誤訳の部分があるのかもしれません。ほかのサイトになると、クレーターの大きさが30メートル、深さ6メートルなんていうのもあったし。細かい点はおいておいて、ペルーでこんなことがあったのだ、ということです。

ペルー関連ニュース 水害・その後

英国ラン協会のジャーナル(Volume 56 No.3)が届いた。

その中にはまたオークリー博士のペルー紀行が載っていたのだが、そこにはこういうことが書かれていた。

「5月のはじめに、過去何度も訪れているペルーのムニャ、チンチャオなどに行ってきた。…(略)…まずはリマからワヌコまで夜間バスで10時間、その後タクシーかミニバスで6時間、徒歩3時間半という最短コースでムニャ入りすることを希望していたのだが、…(略)…コカ農家がストを起こし、道路を封鎖していたため、バスでワヌコに入ることができなかった。代わりに、オクサパンパ経由で行くことにした。」

このオクサパンパ経由というルートは、去年の8月にわたしたちが取ったルートである。わたしたちが行ったのはサン・ラモンまで。その時の話では、オクサパンパへはその先、細い道を車で3時間ほどかかるということであった。

この5月はどうだったか。ペルー関連ニュースNo.1と No.2で書いたように、この冬(=ペルーの夏)、大きな水害に見舞われたペルーは、去年はあった道路が、一部、今は川の底に沈み、あるいは山が崩れて使えなくなっているのだそうだ。そういう所にはダイナマイトを使用して新たに道路が敷設されてはいるものの、それで余計に時間がかかり、まずはリマから夜間バスで10時間、その後、ミニバスで12時間かけて、オクサパンパに到着したそうだ。

オクサパンパから先は、2005年には、車で40分、そこから徒歩5時間で、クシという小さな農村に到着したそうだが、今回は車を使うにもその道路がなくなっていた(!)ので、徒歩12時間(!!!!!)で、クシ到着。そこで2泊し、高度に慣らし、その後3800メートルのピーク越えの末にムニャ入りを果たしたのだそうだ。

うーん、すごい体力。

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地震のニュースのあと、そういえば今月のラン協会例会に博士はいなかったな、まさか…と思って連絡を取ってみると「自宅にいます」とのこと。ほっと一安心。でももう一言添えられていた。「ほんとは明日までペルーにいるはずだったんですが…」

「明日」というのは、地震の翌々日のことだ。

ペルーでマグニチュード7.9の大規模地震発生

現地時間8月15日午後6時40分 (日本時間8月16日午前8時40分。イギリス時間8月16日午前0時40分)、リマの南南東150キロの地点でマグニチュード7.9の大地震が発生したそうだ。

一番被害が大きかったのは、リマ南方の町イカで、ここでは現時点で死者336人という。(→朝日新聞サイト) イカは、確か、マノロのお母さんの出身地だったのじゃなかったかなと思ったが、その近くのピスコでも建物倒壊という記事を見て、やはりそうだと確信をもった。去年、アンデスから戻ってきて、クスコに行く前の晩、リマのマノロ宅で一泊させてもらって、その夕食時にピスコサワーの話から、「わたしの故郷・・・」という話が出たのだった。

マノロ一家、お母さんのご家族、ご親戚、みなさん、ご無事だろうかと気になるところである。

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はじめ、マグニチュード7.9と発表されていた今回の地震だが、アメリカ地質研究所は、マグニチュード8に修正したそうだ。今(英時間16日午後10時)の時点で、死者数は450人に達し、増え続けているという。

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マグニチュード7.9から8へと、たったの0.1の増加は一体どんな意味をもたらすか。

なんでも、マグニチュードの数値が0.2違うと、地震エネルギーの規模は2倍になるんだそうだ。マグニチュードが1違うと、地震エネルギーの規模はなんと32倍にもなるんだそうだ。そして、マグニチュード7以上の地震を大地震といい、その中でもマグニチュード8以上の地震は巨大地震とも言うのだそうだ。今回のペルーの地震がマグニチュード8だとなると、巨大地震ということになる。

ちなみに、関東大震災がマグニチュード7.9。95年の阪神・淡路大震災はマグニチュード7.3。今年7月の中越沖地震はマグニチュード6.8だったのだそうだ。

ペルー関連ニュース No.2

san-ramon-2.jpg  san-ramon-1.jpg CBSニュースより

San Ramónは、どうもこういう状態のようだ。ただ、わたしがタイムズ紙で知ったのは、1月24日(水)の新聞でであり、そこに書かれていたのはSan Ramónだけだったのだが、実際は、クリスマス後から、水害が相次ぎ、わたしたちのガイドをしてくれたサウルの出身地であり、ご両親が今でも住んでいるHuanucoをはじめ、各地で相当の被害が出ているようだ。

 

ペルー関連ニュース No.1

san-ramon-mudslides-map.gif   san-ramon-mudslides-truck.jpg  CBSニュースより

今日のタイムズ紙によると、わたしが去年の夏に訪れたサンラモン(San Ramón)で、月曜日に、豪雨のために水かさを増した川や、土石流に流され、少なくとも16人の方が亡くなり、1000人-4000人の人々が家を失ったそうだ。 

今は雨季だから、雨は多いのだろうが、今年は例年になく雨が多いのか、それとも、こういうことは毎年起きているのか、まだよくわからない。ただ、タルマ-サンラモン間の幹線道路の、サンラモンに近い所に、新しい橋が完成したばかりだったのが思い出される。もともとあった古い橋は、やはり豪雨で流されたのだと言っていた。

CBSニュースはこちらから:http://www.cbsnews.com/stories/2007/01/24/world/main2393136.shtml

BBCニュースはこちらから(もう1枚写真があります):http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/6293977.stm