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マスデバリア属専用の温室見学記No.2

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入り口を 入ってすぐのところを、内側から見ると、こういうふうになっている。電気のコンセント、タイマー、水道などがひとかたまりになっている。上のほうからやや下向きにあるのは、これは照明に色をつけてみたらどうなるのだろうと実験をした結果らしい。
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ドアから入って、そのままの方向で向かって左の壁(南側)。

アルミのさんが横に渡してあって、そこにポットをかける形で整然とランが並んでいる。そのポット(プラ鉢)のすぐ下には、雨どいが切っておいてあって、水遣りをしたときに、その水が下に落ちないようになっている。これは仮にヴィールスつきのランがあっても、下のランに影響を与えないということのほかに、温室内の湿度を保つのにも役立っているそうだ。

プラ鉢の中、植え込み材は全てニュージーランド産のミズゴケ。それを軽く入れた中にランが植わっている。手で持ってみて、その重さによって水遣りをしているそうだ。

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これはドアを入って正面。以前は向こう側に台をおいていたそうだが、それでは収納数が少なくなるので、こういう方法に切り替えたとのこと。頑丈なメッシュの可動式の棚(?)が2つ並べてあり、両方からランをつるしている。鉢の下はもちろん、雨どい。

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可動式の棚2つの横の、この温室の北西の角。再び壁に取り付けてある。屋根が明かり取りになっていて、南側へ傾斜しているのがよくわかる。

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ドアを入って、一番右側の壁(北側)。

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そして、その上には換気扇。

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英国ラン協会(Orchid Society of Great Britain)9月例会

今回のトークは、フラグミペディウム(Phragmipedium)の育て方についてだった。フラグミペディウムは、メキシコから南アメリカにかけて、15種~20種自生している。去年ペルーに行ったときに、是非見たいと思っていたランの一つが、この中のPhragmipedium caudatumだった。理由はいくつかあったのだが、そのうちの一つは、ペタルが、地面に着くまでどんどん長く伸びるという話がとっても不思議だったから。

写真はここをクリックしてください。

ペルーでは、自生している株を少し離れた所から見たが、そばまで行って観察したわけではないし、花も、終わりかけの一つをのぞいて、全く目にすることができなかった。ちょっと遅かったようだ。今になって、花がなくても近くまで行って観察してくればよかったと少々後悔している。というのは、フラグミは水がとっても好きなランだそうだから、一体どのくらい水に近い所に自生しているのか、また周りに水が見えなければ、どうやって水を確保しているのか、ちょっと観察して来ればよかったなと思うからだ。今日話してくれた人は、1リットルの鉢に、水を1リットル半使うと言っていた。

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一番おもしろかった点は、シナモン・パウダーの使いみち。株が部分的に腐ってきた時、痛んだところを取り除き、あとにシナモン・パウダーを山ほどかけておくと、治るんだそうだ。びっくり。今度試してみたい。

マスデバリア属専用の温室見学記

20日の月曜日に、数年前に、マスデバリア専用の温室をレンガで造ったという人のところに行ってきた。

前庭が南向き…ということは、バックガーデンは北向きっていうことだ。その北向きの庭の一番北の部分に両手を伸ばせば届くくらいの幅の温室があった。すぐ右側にはお隣さんとの境の生垣。ほとんど1メートル半くらいの高さなのだが、この部分だけはぐっと高く、2メートル50以上の高さがありそうだ。この生垣の持ち主はこの人、マイクなので、高さの調節は自由自在。北側が接しているお宅には、大きな木が生えていて、その木をパッションフラワー(Passiflora)がおおっている。このパッションフラワーはマイク宅のもの。手前にも、もっこり潅木があって、日陰を意識している(ような?)位置にある。

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こんな感じだ。ドアの向こう側で雨水をため、そのまま温室内に取り込めるようにパイプが配してある。

あかりとりは屋根。半透明のプラスティック製の板を使って、ここからあかりをとる。屋根は前方に傾斜していて、南からの光が入ってくるようになっている。

その上には滑車を利用した遮光用の布がある。日光が強いときにはこれを降ろすことになるのだが、傾斜した屋根との間にはすき間ができるように針金が配してある。そのほうが温室内が涼しくなるとのこと。

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ペルー関連ニュース 水害・その後

英国ラン協会のジャーナル(Volume 56 No.3)が届いた。

その中にはまたオークリー博士のペルー紀行が載っていたのだが、そこにはこういうことが書かれていた。

「5月のはじめに、過去何度も訪れているペルーのムニャ、チンチャオなどに行ってきた。…(略)…まずはリマからワヌコまで夜間バスで10時間、その後タクシーかミニバスで6時間、徒歩3時間半という最短コースでムニャ入りすることを希望していたのだが、…(略)…コカ農家がストを起こし、道路を封鎖していたため、バスでワヌコに入ることができなかった。代わりに、オクサパンパ経由で行くことにした。」

このオクサパンパ経由というルートは、去年の8月にわたしたちが取ったルートである。わたしたちが行ったのはサン・ラモンまで。その時の話では、オクサパンパへはその先、細い道を車で3時間ほどかかるということであった。

この5月はどうだったか。ペルー関連ニュースNo.1と No.2で書いたように、この冬(=ペルーの夏)、大きな水害に見舞われたペルーは、去年はあった道路が、一部、今は川の底に沈み、あるいは山が崩れて使えなくなっているのだそうだ。そういう所にはダイナマイトを使用して新たに道路が敷設されてはいるものの、それで余計に時間がかかり、まずはリマから夜間バスで10時間、その後、ミニバスで12時間かけて、オクサパンパに到着したそうだ。

オクサパンパから先は、2005年には、車で40分、そこから徒歩5時間で、クシという小さな農村に到着したそうだが、今回は車を使うにもその道路がなくなっていた(!)ので、徒歩12時間(!!!!!)で、クシ到着。そこで2泊し、高度に慣らし、その後3800メートルのピーク越えの末にムニャ入りを果たしたのだそうだ。

うーん、すごい体力。

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地震のニュースのあと、そういえば今月のラン協会例会に博士はいなかったな、まさか…と思って連絡を取ってみると「自宅にいます」とのこと。ほっと一安心。でももう一言添えられていた。「ほんとは明日までペルーにいるはずだったんですが…」

「明日」というのは、地震の翌々日のことだ。

ペルーでマグニチュード7.9の大規模地震発生

現地時間8月15日午後6時40分 (日本時間8月16日午前8時40分。イギリス時間8月16日午前0時40分)、リマの南南東150キロの地点でマグニチュード7.9の大地震が発生したそうだ。

一番被害が大きかったのは、リマ南方の町イカで、ここでは現時点で死者336人という。(→朝日新聞サイト) イカは、確か、マノロのお母さんの出身地だったのじゃなかったかなと思ったが、その近くのピスコでも建物倒壊という記事を見て、やはりそうだと確信をもった。去年、アンデスから戻ってきて、クスコに行く前の晩、リマのマノロ宅で一泊させてもらって、その夕食時にピスコサワーの話から、「わたしの故郷・・・」という話が出たのだった。

マノロ一家、お母さんのご家族、ご親戚、みなさん、ご無事だろうかと気になるところである。

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はじめ、マグニチュード7.9と発表されていた今回の地震だが、アメリカ地質研究所は、マグニチュード8に修正したそうだ。今(英時間16日午後10時)の時点で、死者数は450人に達し、増え続けているという。

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マグニチュード7.9から8へと、たったの0.1の増加は一体どんな意味をもたらすか。

なんでも、マグニチュードの数値が0.2違うと、地震エネルギーの規模は2倍になるんだそうだ。マグニチュードが1違うと、地震エネルギーの規模はなんと32倍にもなるんだそうだ。そして、マグニチュード7以上の地震を大地震といい、その中でもマグニチュード8以上の地震は巨大地震とも言うのだそうだ。今回のペルーの地震がマグニチュード8だとなると、巨大地震ということになる。

ちなみに、関東大震災がマグニチュード7.9。95年の阪神・淡路大震災はマグニチュード7.3。今年7月の中越沖地震はマグニチュード6.8だったのだそうだ。