またフニンあたりには、道路脇に小さなスタンドが出ていて、チーズを売っていた。
さて。
順調にチクリオ(Ticlio, 4818m)到着。「往きはこわいが帰りはよいよい♪」で、外に出ても、もう大丈夫。倒れやしないし、空気の薄さも感じない。無事、記念撮影を済ませることができた。
再び、3N号線を、今度は南下、ラオロヤ(La Oroya, 3750m)経由でリマに戻る。
Cathuamayoから、再び、海抜3-4000mの中にある平原を通っていく。ところで、こういう場所もやはり高原と呼ばれるのだろうか。わたしたちのよく知っている、長野県に多く存在する高原のイメージとは全く異なる。荒原である。
広い広いフニン湖を遠くに眺めていると、はるかかなたに列車が走っているのが見えた。これが、あの世界一高い場所を通過するという鉄道の、ラオロヤから北に分かれた線だ。地図を見ると、終着駅はCathuamayoからもう少し北にあるGoyllarisquizgaというところのようだ。地図で見る限り、回りには特に何もないようだが、鉱山でもあるのだろうか。
もともと、この鉄道は、アンデスの亜鉛、銅、それに農作物の輸送のためにできたものだ。1日に1回か2回運行されているらしい。
リマからラオロヤ、そしてそこからワンカヨ(Huancayo, 3271m)へと南東に向かう線は、乾季(4月~10月)に限り、乗客サービスを再開したらしい。これはテロが頻発していた1992年に一旦中止されていたサービスである。それでも、月に1度のサービスとのこと。乗りたい人は早めの予約が必要だ。それと、忍耐と。
このアンデスの中を行く鉄道は、駅が26、橋が61、トンネルが67あり、全長346キロ、リマからワンカヨまで、12時間かかるのだそうだ。